以下、サロン記事
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おはようございます。
「ペース配分を間違えている」でお馴染みのセミの地下生活(幼虫期間)が3年~17年らしいのですが、地上に上がってから焦って交尾相手を探すよりも、地下にいる間に交尾できる身体にアップデートした方が絶対にイイと思っているキングコング西野です。
さて。
今日は映画『えんとつ町のプペル』の広告戦略を語りながら、オンラインとオフラインのバランスについて、お話ししたいと思います。
これは、オンラインに詳しい人が陥りがちな『穴』なので、「ここはお互い気をつけておこうね」という啓蒙活動です。
ときどき、「サロンメンバーが6万9000人」という情報を聞きつけた方(お仕事相手)から、「6万9000人に一斉にシェアしてもらいましょうよ」と提案されることがあります。
たしかに宣伝力としては申し分ない感じもしますが、僕はお断りします。
その作業に「サロンメンバーさんの取り分」が設計されていないからです。
「今回だけはお願いっ!助けて!一生のお願い!」なら分かりますが(※ちょっとカワイイ)、シェアの要求を常習的におこなって、メンバーさんを「宣伝の駒」として使おうとする考えは、それこそ「皆でシェアして、東京五輪を盛り上げよう!」的なポスターを作ってしまう行政のオジサンの所業です。
僕自身、毎日のように「シェアして」と頼まれるので、この問題に関しては少し敏感になっているのかもしれませんが、それでもメンバーさんは一人の人間だし、それぞれのタイムラインはその人の「個性」なので、その場所をお借りすることに関しては慎重になりたいです。
…と言いつつ、このサロン記事の感想を呟いてくれたりしたら嬉しい西野もいるので、そこはイイ感じで整理してください。
大切なのは、サロンメンバーさんの正面に立つことではなくて、隣に寄り添って同じ方向を向くことで、その為には、僕の狙いや悩み、そのイチイチを細かく説明&共有することが大切だと思っています。
そんなこんなで、今日の本題です。
▼ 策に溺れる
一世一代の勝負の年に、100年に一度のウイルスが突撃してきました。
一つ確かなことは、「手を打たなかったら死ぬ」ということ。
これは映画『えんとつ町のプペル』に限った話ではなく、皆さんも同じ状況だと思います。
なのでココは注意して読んで欲しいです
個人的にニヤニヤしているのは「今しか打てない手がある」という点で、たとえば、今、映画『えんとつ町のプペル』の脚本(ペアチケット付き)を販売しているのですが、本来ならコレは「映画公開前に脚本を販売するなんて、絶対にダメでしょ」と却下されてしまう奇策です。
https://bruno.base.shop/items/32160933
ところが今は「コロナで集客が苦戦しそうだから、こうしてペアチケットを付けることで、細かく集客していきせんか?」という言い分があります。
結果、この奇策は通ったのですが、そこには「コロナの後押し」がありました。
この調子でどんどん次の奇策を仕掛けていこうとする自分がいるのですが、心の内は「今しか打てない手がある」という【好奇心】と、もう1つ、「手を打たないとヤバイ」という【焦り】があると思います。
自分の中に生まれている【焦り】を認めないことには、「手を打ちすぎる」という『穴』に落ちてしまいます。
実店舗の経営者さんなんて、まさに。
コロナに襲われて、冷静さを欠いて、営業形態に手を加えすぎた結果、「前の形の方が良かった」ということは往々にしてあるので、まずは気持ちを沈めて、氷のような冷たさで損得勘定することが大切です。
自分に言い聞かせています
▼ やっぱり強いオフライン
今まさに病魔と闘われている皆様や、医療従事者の皆様の無事をお祈りしつつ、一方で、シミュレーションゲームマニア(主に三國志)の家に生まれた僕からすると、新型コロナウイルスによって刻々と変わる戦況にニヤニヤしている自分がいます。
戦況が変わる時代を生きる僕らが持ち合わせておくべき心構えは、大きく2つ。
・決定の変更を恐れない(咎めない)
・あらゆる選択肢を用意しておく
初志貫徹は確実に死ぬので、「前回、言ったこと違うじゃないですかー!」というツッコミは御法度です。
前回は前回
今は今
今、全米のコロナの状況が芳しくなくて、同時期公開予定のビッグタイトル(人気シリーズ)の延期が決まりかけています。
このままいけば、映画『えんとつ町のプペル』は全国300館上映となりそうです。
絶対にナイショだぞ
言ったら殺すぞ
こうなってくると、少し話は変わってきます。
「300館」ということは、
1館で1000人入れば30万人で、
1館で1万人入れば300万人です。
オンラインの世界に生きていると、オンライン上で起こっていることが全てのように錯覚しますが、上映館数が300館ともなると、今、せっせとオンラインで売っているチケットの枚数など、比になりません。
むしろ狙うべきはオフラインで、全国の映画館のスタッフさんが作品を推したくなるような施策を打った方が良さそうです。
サロンメンバーさんを絡めるのなら、たぶん、そっちの方がよくて、たとえば『県人会』ごとに「ジョギング部」を作って、「ジョギングがてらに映画のチラシをポスティングしてもらう」という企画を打ち出せば、サロンメンバーさんの交流を作りつつ、映画館に貢献できます。
「最先端のエンタメをやってまーす」とか言っている男が、ここにきて『チラシ』に目をつけています。
どこが最先端やねん
ついつい僕らはオンラインで済ませようとしてしまいますし、「コロナ=オンラインしかない」という思考に陥りがちがちですが、あらためて条件を見直して、冷静な算数をすることが今、求められているように思います。
ポスティング案。
そこそこ面白そうだし、僕自身、サロンメンバーさんとジョギングをしたいので、ちょっと実現可能かどうか調べてみますね😊
現場からは以上でーす。